初開催されるハイパーリーグの特殊レギュレーションハイパーリミックスではスーパーリーグと同じく20体の禁止ポケモンが登録されています。
このレギュレーションにおいて、XLの飴を使わずにそこそこ戦えるポケモンを探していたのですが、結論として草ポケモンが欲しいという状況に至りました。
くさであれば、ガラルマッギョもブルンゲルもニョロトノも追えるのでは?
という発想から今まで使われていないポケモンであるビリジオンを選出してみました。
ガラルマッギョのざわを全て今一つで受けられるのって魅力ですよね。
というわけでビリジオンに可能性を見出していきます。
ビリジオン
ビリジオンはくさ・かくとうタイプのポケモン。
でんせつのポケモン扱いなので通常のハイパーリーグには出場できますが、ハイパープレミアには出場できません。
また、基本捕獲時にCPが1500を超えている為それ以上のリーグのみの参加となります。
今回注目したのは、リーフブレードとインファイトを高速で打てるという点です。
技名 | 威力 | Eチャージ量(その他) | E消費量 | タイプ |
でんこうせっか | 5 | 7(2ターン) | ー | ノーマル |
しねんのずつき | 8 | 6(3ターン) | ー | エスパー |
リーフブレード | 84 | ー | 35 | くさ |
インファイト | 120 | 自身の防御力を 2段階DOWN | 45 | かくとう |
ストーンエッジ | 100 | ー | 55 | いわ |
でんこうせっかは劣化カウンターの様なモノで、威力に目をつむれば持ち技が優秀に見えてきます。
リーフブレードもインファイトもチャージ量7とは相性が良いのも利点です。
リーフブレード以上の壊れ技はポケモンGOには存在しないので、それをタイプ一致で打てるというだけでも大変なアドバンテージです。
また、インファイトもデメリットは大きいものの絶大な威力を誇っており、こちらもタイプ一致で打てるという利点があります。
くさ・かくとうタイプはブリガロンやキノガッサが居ますが、探していてうまくハマるポケモンが居たなと思い考察に加えて見ることにしました。
でんせつのポケモンなのでXLの飴を使わなくて済むのも利点ですね。
一部のXLポケモンを安全に追える
ビリジオンの最大の利点は強ポケモンであるニョロトノを安全に追えることです。
最強クラスのポケモンをほぼ安定した状況で追う事ができます。
※今回はビリジオンを厳選している人がいるとは思えないので【10・10・10】の個体値で確認していきます。
ビリジオン対ガラルマッギョ
シールド数 | ノーマル |
0枚同士 | 〇 |
1枚同士 | 〇 |
2枚同士 | 〇 |
一番の脅威であるガラルマッギョを安全に処理できるという点では、相当に評価が高いです。
シールド1枚対面が一番難しいですが、状況によっては後追いも可能です。
ただし、確実に処理するのであればシールド2枚を使い切る戦い方にしたほうがいいでしょう。
インファイトもリーフブレードもガラルマッギョにとっては脅威でしかないので、相手からすると本当に恐ろしいことでしょう。
ビリジオン対ニョロトノ
シールド数 | ノーマル | シャドウ |
0枚同士 | 〇 | ×(ふぶき) |
1枚同士 | 〇 | 〇 |
2枚同士 | 〇 | 〇 |
ニョロトノを安全に吹っ飛ばせるというのは利点です。
シールド一枚さえあれば、負けることはありません。
くさポケモンの醍醐味であるみず追いがキッチリと活かされる対面となりました。
リーフブレードが弱点を突いているとはいえインファイトの威力を超えているのは素直に驚くところです。
また、でんこうせっかと合わせてHPを50%以上削れるのもいい処です。
ふぶきの威力は75%を超えてくるのでそこだけは気をつけなくてはいけません。
ビリジオン対ブルンゲル
シールド数 | ノーマル |
0枚同士 | × |
1枚同士 | 〇 |
2枚同士 | 〇 |
滅ぼすべし、水。
ビリジオンに都合の悪い様にたたりめ+れいとうビーム型でシミュレートしてみました。
同時着地では上記のような結果になります。
が、ちょっと遅れるとビリジオン側が負けます。
ビリジオン側としてはあいてがバブルこうせん型であることが一番望ましいので、1手目にはシールドを貼らないのが定石です。
また、たたりめ型で測定していますが、環境的にはあわ型の方が増える可能性があるので、その点もビリジオンの方が有利です。
ビリジオン対ズルズキン
シールド数 | ノーマル |
0枚同士 | 〇 |
1枚同士 | × |
2枚同士 | × |
オマケです。
ズルズキンとの対面はお互いにステータスに関係する技があるので、ちょっと複雑ですがおおよそ上の様な対面になります。
単純な事実として、インファイト1発ではズルズキンを追い詰めることができないのでこの様な結果になります。
基本はズルズキンの方が有利ですが、遅れて追っても良い程度の差がある事とインファイト自体の圧力が強いのでこれ自体はそこまで悪くない対面と言えます。
むしろ、ビリジオン側があえてシールドを貼る必要はなくシールドアドバンテージを取りに行ける程度の丁度いい圧力がありますので、どう転んでも中盤なら美味しい結果です。
勿論最終対面ではキツイですが。
対面の要らない対戦では強引な展開を作る事ができるので、悪いことはないですね。
ビリジオンで意識する事
まずビリジオンの弱点を考えましょう。
ビリジオンが苦手なのは簡単で、苦手タイプであるゴーストタイプとひこうタイプとほのおタイプとこおりタイプ、そしてねんりき族・あまえる族です。
この枠に該当しそうなのはこのレギュレーションでは下記。
- ギラティナオリジン
- アローラキュウコン
- フリーザー
- エアームド
- バルジーナ
- ゲンガー
- フレフワン
- ピジョット(どうせまだ禁止)
などなど、いくらでもいます。
強いところに目が行きがちですが、こうした『普通に入っていそうなポケモン』にガッツリ負けをくらいます。
しかも悪いことに、ギラティナやエアームドはビリジオン側から打点が全くありません。
つまり、ビリジオンは追われた場合敗北が決定するクラスの難敵がいくらかいるので、クッションとしての機能はほぼありません。
面白い使い方ができると言っても、スーパーリーグのヤミラミやペリッパーの様にはいかないという事です。
使い方としてはやはりいくらか得意な相手を後追いしてシールドアドバンテージを作る事でしょう。
こちらのエンペルトの記事でも同じような先鋒を紹介していますが、丁度そのような役割となります。
これらを考慮し、ビリジオンをクッションとしてではなく追いに特化したアタッカー。
もしくは初手コントロールとして扱う事が出来ればオリジナルパーティを使って順位を上げることができるかも知れません。
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