今回はシャドウエレキブルを使った、全ツッパパーティについて紹介していきます。
本来攻撃力の高いポケモンは技1の威力が高い方がお得です。
なぜなら、単純に滞在時間分のダメージを稼げるからです。
あまえるやはっぱカッターがその代表例ですよね。
しかしエレキブルは技1が電気ショックという高速チャージ技。
ダメージはほぼありません。
そこに冷凍パンチ、ワイルドボルト、火炎放射の3つの選択肢が存在し技2で相手を責め立てていくポケモンです。
ピンで採用してもパーティの他のポケモンと噛み合わずに活躍させることができないため、今回はかなり変わったパーティー編成を行いました。
そのパーティーの相方がファイアローとエルレイドです。
これら3体の共通点はそれぞれが1発で相手を倒せる必殺技を有していることです。
それらを軸に、相手を引っ掻き回す捨て身の一撃必殺パーティを作りました。
ちなみにこのパーティ、執筆終了時点で75戦して45勝30敗です。
レートはそこまで高くないですが、毎シーズンのレジェンドチャレンジの常連もチラホラいるレート帯なので、対戦相手が極端に弱いとかいう事もなさそうです。
パーティ紹介
では早速パーティ紹介に入っていきます。
今回はかなり尖っていますので。
エレキブル
推奨技:でんきショック・れいとうパンチ・ワイルドボルト
このパーティーの主役。
誰も使っていないかわいそうな子。
攻撃種族値が異常に高くほとんどすべての相手に先制を取ることができます。
主要技はワイルドボルト。等倍ポケモンでも7割方持っていけるほどの破壊力を秘めています。
今回は火力特化とするためシャドウを採用。さっさとやられてしまうため起点にもなりません。
カイリューが怖がって毎回シールド貼ってくれるの楽しい。
エレキブルは10ターンでワイルドボルト1発分。
18ターンでれいとうパンチ2発分。
20ターンでワイルドボルト2発分が貯まるのがミソです。
ファイアロー
推奨技:やきつくす・ニトロチャージ・ブレイブバード
最も重要な初手の削り役。
流行のブレイブバード枠。
苦手ポケモンをまくれる可能性、初手撃ち逃げの器用さ。
滞在時間を利用したニトロ積みなど意外と器用。
耐久もそこまで悪くなく、水相手にブレバが間に合うサイクルになることもしばしば。
これを利用することでほとんどどんなポケモンに対しても必殺の一撃を与えられる可能性があります。
エルレイド
推奨技:ねんりき・リーフブレード・インファイト
ミスターインファイト。
そして壊れ技リーフブレードとの抱き合わせ商法。
ハイパープレミアでだけ活躍するお茶目さんだが、時にひこうタイプすら追い詰める超ゴリ押し隊長。
ラグラージやエンペルトなどのポケモンをワンパンでき、技1も高威力でゴリゴリ削ることができるのが魅力。
また、シールドさえあればフシギバナも簡単に削れるなど、技範囲とポテンシャルが非常にマッチしているポケモン。
インファイトは先に紹介しているワイルドボルトやブレイブバードと同列の代物で、その破壊力もひとしお。
ハイパーで増えるカイリキーはエルレイドに打点がないなど環境にも恵まれています。
コンセプト
先に挙げた通りこのパーティーのコンセプトは一撃必殺です。
誰もがフィニッシャーになりえる。
そして、誰もが捨てられる運命にあります。全員がペラいので。
それぞれのポケモンのやるべき事はブラフを貼らずに相手を確実に仕留めること。
相手は即死かシールドの2択を常に迫られて必要なところでシールドを貼れなくなるといった事態になります。
そして使い手のやるべきことは相手のパーティを予測する事。
これにより、最後が浮ているならばとりあえず『シールド0枚同士でエレキブルが残れば勝ち』などの強引なプランを組むことができます。
とにかく大技が強いので交代サイクルも視野に入れながら臆さずに技を打っていきましょう。
ちなみに、下手にブラフを打つと逆に負け筋につながってしまいます。
負け筋を自ら増やしては元も子もないので、特に等倍相手にブラフは禁物です。確実に仕留めましょう。
主な動き
ではこの一撃必殺パーティの基本的な動きを考えていきましょう。
ちなみに基本を押さえると下記の有名な二つのパーティには互角以上に戦えます。
【エンペルト・キングドラ・カイリュー】
こちらは、カイリュー対ファイアローという対面まで引っ掻き回せれば行けます。
勝率は丁度50%くらい。
【ドクロッグ・カビゴン・ラプラス】
何かよくわからんけど勝手に相手が自滅してます。
即効カビゴンに引いてきて、ブレイブバードにシールドを貼られないことが多いです。
基本
ファイアローはブレイブバードを打つと一撃(?)で相手を倒せるという相手が多いです。
弱点の相手は言うに及ばず。
やきつくす4発込みでカイリュー。
やきつく6発込みでフワライド。
やきつくす1発込みでデンチュラなど。
デンチュラにはニトロチャージを打つ方が安全ですけどね。
それはともかく。
これを利用してまず同等程度の相手が初手の場合、ブレイブバード撃ち逃げからエレキブルを展開し相手を混乱させます。
相手が交代してきた場合
初手の相手が自分から引いてきた場合。
そのままファイアローで対応するか、エルレイドに交代します。
エルレイドが選択肢になる理由は、後ろにいるフェアリーを対策するためでもあります。
唯一エルレイドが何もできないのがピクシーとトゲキッスですからね。
エルレイドはこのパーティ中で1番シールドが必要なポケモン=耐久と速度を考慮した時に技発動が不安定なポケモンとなっており、中盤で使ってしまうのが得策です。
勝てそうな相手なら積極的にシールドを貼り対面維持。
不明な場合も意外と念力でゴリ押し可能です。
そうして強引に対面が取れると『シールドゼロ枚同士になった場合にエレキブルやファイアローのとりあえず1発は即死技が打てる』と言うこのパーティの特性が生きてきます。
ちなみにギャラドスやエアームドのアイコンが見えた場合はエレキブル即投げで構いません。
特にギャラドスの場合相手のアクアテールは12ターン。
こちらは10ターンで発動できるので同数のシールドを貼りつつれいとうパンチで攻めていくことができます。
貼ってこなくても後続にワイルドボルトが打てる為収支が絶対合う対面です。
出し負けエレキブル引き
矛盾することを言うようですが、完全出し負けの場合はエレキブルに即引きします。
後ろにフェアリーが居ない事を祈りながらね。
エレキブルは対峙ポケモンとの回転差を1回でも多く作りたいポケモンです。
なので、相手がラグラージだろうとイワパレスだろうとエレキブルに即引きし相手を混乱させます。
相手が手拍子でフシギバナに交代しても良し。
他の何かで応戦してきても良し。
ポイントとしては、7発程度まで電気ショックを貯めて、一度エネルギーを63程度チャージすることです。
そして、相手の挙動に合わせて技の選択を行っていきます。
もし対抗がキングドラやカビゴンなど、エレキブルから見て等倍の相手の場合は基本。1枚貼ってワイルドボルトを二発打ち役目を終えるのが鉄則です。
ギャラドスなどは先に紹介した様に二枚張りでれいとうパンチのけん制で確実に対面維持。
基本的には相手に抜群となる方か等倍のワイルドボルトを躊躇なく打ってください。
ギャラドスだけがむしろ例外ですね。
ワイルドボルトを通した上で相手を倒すとその試合は大抵勝てます。
シールド二枚ずつからワイルドボルトをもう一回打てるエレキブルが、強制的にシールドを剥がし。
うしろはファイアローとエルレイドの即死二択。
という状況が作れますので。
3割ほどの相手はそもそもワイルドボルトにシールドを貼ってきません。
結構舐められてますからね。
勝率60%の謎
トップ層との戦いではないですが、なぜかこのパーティアイキャッチにある通り30/50、勝率60%を叩きだしました。
その後も戦って45/75です。
多分シャドウエレキブルでまともな勝ち越ししてる人っていない気がします。
なぜ勝ててるのか?
については、確率的に1/3程度の人がエレキブルに舐めプをすれば通るから?
という感じなのでしょうか。
正直ガラルマッギョが流行っていたら安定しない気がしますし、初手ラグラージが流行っても安定しない気がします。
でもなぜか今は戦えるんですよね。
誰も作ったことのないパーティを作ろうと思って、頭の中で組み立てていた甲斐がありました。
ハイパープレミアって、本来もっと色々なポケモンが入り乱れても良いと思ってるんです。
だってCP2500ってやっぱりかなり自由にパーティが組めますからね。
それなのにみんなで判を押した様に同じパーティにするのは、なんか違うなって。
そんな感じで新しいポケモンが模索されると面白いかもしれませんね。
ハイパーリーグの耐久でしかこのパーティは遊べないので、是非一度試してみてくださいね。
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