「何故このパーティは弱いのか?」
「なんか出し勝っていたはずなのに負けたんだけど?」
そんな経験はありませんか?
今回は、そんな経験を裏付ける。
構築的欠陥。
出し勝ちしているのに負けてしまった謎。
について考えていきたいと思います。
今回紹介するのはあくまで一例ですが、心当たりのある人は是非自身の構築を見直してみてください。
新たな弱点が見えてくるかも。
後追いができないと出し勝っても負ける
今回の肝にして結論。
このタイトルの通り、パーティ単位で特定のポケモンの相手ができない・後追いができないという欠陥は無いでしょうか。
割と強いと思ってるけど、気が付くと少し負け越している。
何で負け越しているか原因がわからない。
という、緩やかな負け。
これはズバリ、本来勝負を取りやすい出し勝ちの勝負に負けているのがその一端かも知れません。
詳しく見ていきましょう。
【事例】
特に『出し勝ち』→『相手交代』→『こちら有効ポケモン無し』という状況は、負けます。
いわゆる考慮外。
というやつですね。
簡単にですが事例を考えてみましょう。
相手:ユキノオー・デンチュラ・カイリキー
自分:ファイアロー・エンペルト・ニョロトノ
初手はファイアロー対ユキノオーですから。
出し勝ち。超出し勝ちですよね。
しかし、当然相手は引いてきますからこちらもそれを見越して立ち回ろう。
そう思ったら……。
なんと次手がデンチュラ。
一瞬焦ったあなたは、とりあえず2発目のやきつくすを打ちますが、ここで恐ろしい事実に気が付きます。
裏の水2匹は電気を追うのに適していない。
しかし、ファイアローであれば虫の入っているデンチュラ相手には弱点の突き合いで負けないかも知れない。
と。
…。
そう、これは完全にダメな手順ですね。
パーティ内でユキノオーを見れるのがファイアローのみの為、どう考えても引くしかない構成です。
しかし、引き先が苦手タイプ相手に先に貯められているという絶望状況で、もう永遠に対面を返すことができません。
つまり、出し勝ちしているのに追えずに負けた。
これがスーパー欠陥構築です。
パーティ内3体の一貫を作ってはいけない
上記で提示した事例は極端ですがパーティ構築においては結構存在するものです。
よくある事例は、タイプによる油断です。
例えばこちらの炎がリザードンやファイアローしかおらず、クッションで出てきたメルメタルに後投げできるポケモンが居ないとか。
いわなだれを貯められたらもう倒せないので、ほのおタイプとして扱いたかったほのお・ひこうが役に立たなくなるわけです。
良く考慮外になりがちなのは役割破壊技を持っていて、かつ採用率がそこまで高くないポケモンです。
例えば上記のいわなだれを打つメルメタルやじしんを打つメガニウムなどはその代表格ですね。
あれ、居たの?
というタイミングで絶妙にクッションとして飛んできて、実は対応策が全くないと。
これに似た動きができるのがスーパーリーグのペリッパーであったり。
慌ててくさポケモンで追ってもつばさでうつが地味に痛くて、実際は追い切れていなかったり。
カイリキーも結構これに該当するんですよね。
飛行で格闘ケアをしているつもりがこっちが追うのが遅れてしまうと、いわなだれで対面を返される可能性が出てきて、クロスチョップのブラフで試合を落とすと。
こう考えると、ケアしづらいポケモンというのはかなり多いです。
出し勝ちを守れる補完を作る
基本は出し勝ちを守れる補完を作る方が効率が高いです。
例えばこちらが初手水、相手が炎で逃げた時に相手の二番手が草でも電気でも見ることができるポケモンがこちらの裏に居ると心強いですよね。
そこを複雑に考えると、例えばエルレイドもリーフブレードを持っている為ほぼくさとも言えるポケモンであり、同じくネギガナイトもリーフブレードがある為……。
あ、そういえばドラゴンにも手も足も出ないな……。
と果てしなく思考は広がっていきます。
この辺は何処までを考慮とするのかにもよるのですが。
それはともかく。
くさとでんきを同時に見ようとすると、飛んでいないドラゴンが候補にあがったり、もしくはこちらも同じ様な草ポケモンを投げられる様にしたり。
人によってこの辺りは千差万別です。
こういったシチュエーションで、ユキノオーは草にも電気にもドラゴンにも強いので、割と補完が取れているとも言えますね。
1パーティで全てのポケモンを見るのは当然無理なので、初手に採用されていないポケモンと裏に採用されていないポケモンを見極めて、その日その日で最適なパーティを組んでいく必要が出てきます。
これが環境読みですね。
私は取っても苦手なんですが……。
今回紹介した様に、出し勝ちに限って負けてしまうという方はギミック的なパーティの使い方に慣れすぎてしまったのかもしれません。
今一度、自身のパーティを思い出して妙なところに穴はないか、是非考えてみてください。
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