ジバコイルミラーって何が正解なの?
この紀元前から論争されてきた内容を、今回は考察していきたいと思います。
自己デバフと相手デバフという厄介な要素を抱えるジバコイル。
ミラー対面で珍しく相打ちが発生しない対決でもあります。
これはジバコイルの大ダメージが、基本ワイルドボルトによってしか発生しない為です。
そして、ワイルドボルトが防御自己デバフを加える為同じ動きをするなら基本後行の方が有利だから。
さて、この厄介なジバコイル盤面。
必ず有利にするのは無理でも、知識だけは頭に詰めておきましょう。
ジバコイルの技性能
まずジバコイルの技性能から見ていきましょう。
技名 | ターン数 | 威力 | エネルギーチャージ量 |
スパーク | 2 | 4.8(4) | 8 |
チャージビーム | 3 | 6(5) | 11 |
技1は、チャージビームの上位互換であるスパークで確定で良いでしょう。
特にチャージビームにする意味がありません。
威力、エネルギー量、硬直ターン数全てで上回っています。
次に技2の比較となります。
技名 | 消費エネルギー | 威力 | 効果 |
ミラーショット | 35 | 42 | 敵攻撃力 1段階ダウン30% |
ワイルドボルト | 45 | 120 | 自防御 2段階ダウン |
ラスターカノン | 70 | 132 | |
でんじほう | 80 | 180 |
ラスターカノンやでんじほうをダメージソースとして組み込む方も居ます。
しかし基本的にミラショの恩恵が大きい場面の方が多い為、技はミラーショット、ワイルドボルトで確定です。
ラスターカノンを使う場合は、ガブリアスに合わせるという目的がありますが、基本的にジバコイル対ガブリアスを想定していてはそもそも勝負になりません。
さらに、ラスターカノン1発分に対してはミラーショットを2発撃てるので最低限このHPの削りだけで倒せるように立ちまわれるようにしましょう。
同じくマスタープレミアのギャラドスの技比較記事はこちら。
ジバコイルミラー
さて、では本題となります。
ちまたで話題の「正解が分からない」と言われる対面。
同数の技の打ち合いですが、ミラーショットとワイルドボルト両方に追加効果があり、先行すべきか後行すべきかわからないとすら言われます。
まずジバコイルミラー時の技のダメージ割合から確認していきましょう。
技 | ダメージと割合 | 防御2段階ダウン時 | 防御4段階ダウン時 |
スパーク | 3(2.0%) | 4(2.7%) | 5(3.4%) |
ミラーショット | 13(8.8%) | 19(12.9%) | 25(17.0%) |
ワイルドボルト | 57(38.8%) | 85(57.8%) | 113(76.9%) |
何処で逃げるか、相手に譲るかというのが非常に悩ましいチキンレースです。
技1は雀の涙で、ミラーショットも決定打にはならず。
逆にワイルドボルトのダメージ割合はかなり高いですが、デバフが悩ましい。
まず考え方としてはスパークを12発打つことは確定しているという事です。
スパークを12発撃った段階で、他の要件が無い限りお互いのHPは残り76%。
ワイルドボルトの削り幅が38.8%なので、ここから2発あてれば落ちます。
そして、このワイルドボルト2発にシールドを貼られると、防御が四段階下がった自分のジバコイルが誕生します。
防御が4段階下がるという状態は相手の技の威力が倍になるという事に近しいので、ワイルドボルト一発で落ちる様になってしまいます。
つまり、この12発のスパークの時点から最短決着のコースが始まっているのです。
稀に2発ワイルドボルトを打って逃げるという方も居ますが、基本はミラーショットを打ち合ってからという事が多いです。
下記のTRIPんさんの動画では、二試合目に私対はるきちさんの試合が入っています。
シャドウジバコイルミラーは聞いてねぇ!と思いながら戦っていました。
完全にジバコ処理をミスって敗北。
ジバコイルにワイルドボルトを打つ
では次にミラーショットを2発入れた状態を考えてみましょう。
攻撃ダウンは考慮しない物とします。
スパークのダメージが3。ミラーショットのダメージが13.です。
状況 | 残HPと割合 | エネルギー残量 |
第0ターン | 147(100%) | 0 |
スパーク12発 | 111(76%) | 96 |
ミラーショット(1) | 98(66.6%) | 61 |
ミラーショット(2) | 85(57.2%) | 26 |
貯めてからミラーショットを二連打すると、お互いにこの様な状況になります。
この状況でHPが57.8%を下回っている為『自分の攻撃力が下がっていない+相手の守備力が2段階下がっている』という状況を作れれば、相手はワイルドボルト一発で落ちます。
つまり、スパーク12発ミラーショット2発を打てた次の段階から、基本的にワイルドボルトの読み合いが始まるのです。
続きを考察していきましょう。
状況 | 残HPと割合 | エネルギー残量 |
ミラーショット(2) | 85(57.2%)) | 26 |
スパーク8発 | 61(41.4%) | 90 |
ミラーショットを2発撃った後に、お互いにスパーク8発を充填しエネルギーを90までためました。
ここでワイルドボルトの打ち合いが始まりますが、この時点でも難しい事があります。
素のワイルドボルトの威力は57であり、スパークの3と合わせるとHPを削るのには更に2ターン必要です(=64ダメージ)。
しかし、ワイルドボルトを打った直後はスパークのダメージが4に上がってしまう為相手のワイルドボルトを受けてから、自分のがシールドされると、即詰みとなります。
勿論タイミングによっては2度目のワイルドボルトの入力も間に合いますが、遅延ゲームなのでかなりリスキーです。
そうなるとHP残量が45%付近になった時点で引くかワイルドボルトを打つか。
といった思考になった方が良いという事になります。HP50%を切った段階で先に被弾するのはリスキーかなりリスキーで、かといって先にワイルドボルトを打つのはもっと不利になる可能性も含んでいるというわけです。
かなり面倒ですよね。
ミラーショット2発をお互いに打つとこの状況が出来上がるので、状況把握としてよく覚えておきましょう。
ちなみにこの状況に合わせて、たきのぼりギャラドスを投げるとワイルドボルト2発を連打して、こちらはシールドが空。
相手はシールド2枚。
こちらのギャラドスはたきのぼり3回でジバコイルを倒せるので、次の技を打たせない。
という状況が発生します。
こちらのジバコイルはワイルドボルトを2回分充填できている為、選択肢の1つとして覚えておきましょう。
まぁ、確実にワイルドボルト2回打って即好感してくるか、1回打ったあと少し貯めてワイルドボルトを打ってくるなど、相手有利になる可能性が高いですが。
ジバコイルミラーで覚えるべき事まとめ
長くなりましたが、ジバコイルミラーで気を付けることはおおむねこんな感じです。
- ミラショ2回を打ち合ってからが読み合い。
- それ以外のシチュエーションは基本的にオイシイ。
- HP50%を切るまでシールドは温存。
- 攻撃力がお互いに下がったらミラショを1回追加。
- それ以外でミラショ追加はNG。
- 攻撃デバフで計算が微妙と感じるならある程度貯めてから後続と交代
打ち逃げされるシチュエーションが一番面倒なので、基本はコチラも同時にワイルドボルトを打てるようにしつつ、予定調和の様に交換に応じていきましょう。
最後に一つ注意点があります。
たまに「どうせ数発打つなら」と最速でミラショを打ってくる人が居ます。
これはアド損です。
この状況で固定された場合、ワイルドボルト2発を先に貯められて、二連打ち逃げをされる可能性があるからです。
これをやられると1枚はシールドを貼らないと、エネルギー61のジバコイルを抱え落ちしてしまう可能性がある為、シールドアドバンテージを譲ってしまう事になります。
勿論自分もワイルドボルトを打って応戦したりすればいいのですが、場がガチャつき冷静なお相手にイニシアチブを渡してしまう可能性があります。
序盤は常にワイルドボルトを一発撃てるようなエネルギー残量から、ミラーショットを打つことをお勧めします。
ジバコイルミラーはデバフ運も絡む為、これといった定型の立ち回りを確立しにくいものであり、結末も予想しづらいものです。
しかし、知識を増やしておくだけで交代も視野に入れたり、受ける・受けないの選択肢を考えることができます。
是非複雑なミラーマッチを制して、勝率を1%でも上げていきましょう。
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