あなたの普段の行動の中に儀式の様なものはありませんか?
家の鍵を閉める時に、どうしても3回ほど開け閉めをしてしまう。
手を拭く時に所定の手順を間違えると、最初から洗い直す。
ドアノブやエレベーターのボタン、階段の手すり、つり革などに触ることができない。
そういった、他人から見るとかなり意味不明な行動の数々。
全て強迫観念によるものかもしれませんね。
トイレの水を数回流さない時が済まないとか
不吉な数字を見ると、それまでの行動をリセットしたくなるとか
こういうのっていくらでもあるのよね
これらが生活に支障が出るレベルで発現したりはしていないでしょうか?
今回はそういった強迫性障害を追っていきます。
行動が続いてしまう理由
>> サンクコストバイアスとは もったいなくてやめられないの理由
強迫観念とは
強迫観念、強迫性障害、強迫性観念など、呼び方は様々ですが指している内容は同じです。
無駄だとわかってはいるけど、やめられない行為のことをいいます。
厳密に言うと強迫観念は考え方のことで、強迫行為というのが繰り返しとってしまう行動自体を指す名称となります。
精神科の外来では数パーセント程度この症状の患者がいると言われます。
実際には受診をしないケースもあり、思ったより潜在的には多いのではとの声もあります。
例えば、自分が持っている症状を障害ではなく性格だと解釈しているケースがそうです。
この場合は精神科を受診することなく自身の問題として悶々と抱えてしまい、症例として表に出てきません。
全人口ではおおよそ1.2%にあたる人が、この症状にあたると予測されています。
重度の強迫性
かなり強迫性に支配されたものになると、深刻なもので『自身以外が触ったものが触れない』というのがあります。
例えばお金です。
買い物をした後おつりが出ますよね?
そのおつりを、使ったお財布とは別の場所に収めるのです。
そして、おつりを次に使う為に、家に帰ってから水洗いをするのです。
お札であろうと。
『他人が触ったものが汚い』というか、落ち着かないから。
小学生のいじめでもこういった『他人が触ったものに対する嫌悪感』に類するものがありますが、これは更に度を越してしまった事例ですね。
自分の中でも収拾がつかなくなってしまう問題です。
恐怖心が変な行動のもと?
>> フィア・アピールとは 恐怖心が人の心を動かす原動力となるその理由
私的感覚による強迫観念の克服
体験談
私が体験した強迫観念は例にもれず【妙な潔癖症】でした。
発症?は中学時代です。
人によってはこの項目は読み飛ばしたほうが良いですよ。
ちょっと間をとります。
嫌な人は次の見出しまで飛ばして下さい。
中学時代の初期は家帰ってくると、よくベッドで寝てたんですよ。
今でもよく寝ますが。
それをね、制服姿のままベッドにズドーン!
学ランとかでね。
もうそのまま、とにかく疲れてるのが嫌いなのでよく寝てたのです。
でもさ、ある日ふと思ったんです。
- 学校のトイレが嫌い→見た目が汚くて。
- そこと接触機会の多い上履きも嫌い。
- 上履きで這いずり回る廊下に押し付けられる学ランやズボン。
- 今の俺のベッドって、学校のトイレで横になってるのと変わらなくね?
とね。
それを考えるようになっちゃってから、そもそも家で制服姿でいることがもう怖くて怖くて。
学校の物を部屋に置いて置くのも嫌で、どうしたらきれいにものが扱えるかなと悩む様になりました。
玄関に学校の物をまとめる箱とか用意しておけばよかったかな。
なので、学校の物を、帰ってきたらできるだけ触りたくなかったのです。
=学校のトイレですからね。
母が学校のカバンを漁ってプリントを食卓に乗せてきたら絶叫物ですよ。
速攻回収して手を洗って、テーブルを拭いて。
などなどなど。
兎に角半狂乱でした。
あと、寝巻でくつろぐスペースに客が入ってくるのが耐えられない時期がありました。
リビングのソファとかです。
この人が外でどこに尻を付けてきたかわからないから、もうこのイスには触れない。
的な。
段々自分が物理的に居られる場所が狭くなっていく恐怖がありました。
そんなこんなで、家に帰ってきたら速攻部屋着に着替える様になりましたよ。
今でも若干あります。
帰ってきたらスマホを洗わない時が済まないとか。
さらに、帰ってきたら何をおいても風呂なんです。
部屋着という中間を作るのも嫌になって。
外着のまま部屋をウロウロしたりはしません。
とにかく風呂・風呂・風呂です。
苦しんでは居ないので、そういう物だと思って付き合っていくしかないですね。
私の克服方法
私が克服した方法は単純に、接触機会を多く持つ。
ということです、今でも残っていると書きましたが改善もしています。
この中学時代はリビングの物の一部に触るのがおっくうになっていましたが、思い切って水拭きもなんもせずに、寝巻で飛び込んでみました。
ぞわぞわぞわっ。
何日も、同じ感覚で、とても気持ち悪かったです。
手の表面がざらざらする感じして。
とても不快でした。
でも、それも思い込みで慣れていく事が重要なんです。
一週間もすれば我慢できる様になり。
二週間もすれば気にならなくなります。
慣れです。
専門のカウンセリングを行うお医者さんも居らっしゃいますが、結局は自分で判断すること。
1度『無理だ』と思った状況に飛び込まないと解決の糸口は見えません。
最初に紹介した潔癖症のお札を洗ってしまう例では、床に両手をついて一定時間洗わないという対処療法が用いられていました。
軽度に始めるには、公共の場所のベンチに座る。
コートを部屋に持ち込む、などの状況を考えていく必要があるでしょう。
多分正解なんてないけど、精神科に相談する必要があったのかもね……
SNS疲れに見る強迫観念
ちょっと極端ですが、こういう意見を。
【ツルまないメリット】
— はむらいと🐰連続更新320日の人の皮を被るうさぎブロガー🐰 (@hamwrite30) March 20, 2020
Twitter上では特に【誰と誰】
という括りで見られがちですが、それは多分リアル活動をするから
ツルまないメリットとしてはこんなところ
・一人で黙々と作業できる
・誰かに足を引っ張られない
・知り合いの知り合いに気を使わなくてイイ
・「いいね押さなきゃ」にならない
ツイッター上における私が考える強迫観念はこれです。
特に、この後半の2つ。
- 知り合いの知り合いに気を使わなくてイイ
- 「いいね押さなきゃ」にならない
これに囚われると中々辞められないし抜けられません。
集団に属することの危険性
>> エコーチェンバーエフェクトとは 認識がコミュニティの常識に歪められる
ですので、そういった事を抑える為にもSNS依存の人は1日見ない日を作る事をお勧めします。
24時間程度だったら意外と誰も気にしていませんし、アクションも求めていない物ですよ。
逆に気を使いすぎる様になると、もはやSNSを使っているのではなく、あなたにいいねを押させる誰かに使われているも同然です。
ハッシュタグであったり、グループの人たちであったり。
こういう時は人生の浪費をしない為にも、茶っちゃか抜けてしまうのが一番の対処療法になりますね。
ストレスだなぁと感じるもので自分で選択できるものは、ちょいちょい休憩を入れてもいいのよ
そうしないとどんどん脅迫の沼にハマっていっちゃうからね
治す時は荒療治。
でも、自力で治せます。
心を強く保ちましょう。
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