連続負けが来た時に考えるべき事があります。
それは、あなたのパーティの弱点は何ですか?
という事です。
今回はパーティ弱点解析から、パーティが環境に合っているのか?
コンセプトが間違っていないのか?
の導き方について手順を解説していきます。
一見自信の持てる構築でも、冷静に見ると全く環境に刺さっていないかも知れません。
私のパーティを例に、悪い処を考察していきましょう。
コンセプト:格闘を釣りたい
今回作ったパーティはコチラ。
シャドウゴルバット・ホルード・シャドウラプラスのパーティです。
なんとなくホルードを真ん中に置きたいというコンセプトで構成。
この手の構成になると、単純にノーマルの苦手なかくとうとじめんの苦手なくさをどうにかしたいという事で先頭をゴルバットに。
かくとうとくさが釣れるなら、ということでシャドウラプラスを裏に配置しました。
といってもラプラスは草にそこまで弱くないので本当になんとなくですが。
こういうのはいわゆるギミックパーティを組む時の考え方で、弱点の共通したポケモンを後ろに置く。
その弱点に有利なポケモンを初手に置くというコンセプトです。
しかし、この構築は欠陥だらけでした。
後から見つかった弱点2つ:電気と氷が防げない
実戦投入したら次に弱点を探す作業に入ります。
このパーティはギミック的にはかくとうとくさを考慮していましたが、初手でくると防げないタイプが他にもありました。
それがでんきとこおりです。
初手のゴルバットはタイプ的にこの2つに弱く、太刀打ちできません。
そして、こちらの裏の片方もそのタイプに弱くなってしまっています。
裏の弱点が共通する為に仕込んだゴルバットでしたが、実はゴルバット自身も弱点が裏と共通しており、そもそもがダメなコンセプトだったことが露呈しました。
環境にマッチしていない
さらに実戦を重ねるうちに、もっと大きな問題にぶつかります。
それは、電気の少ない環境なのに何故か環境にマッチしていません。
戦っているのはシーズン10のスーパーリーグリミックスでしたが、本当に驚くほど機能していないのです。
何故か?
それは時間がたってスリーパーとペリッパーが流行っているからなのです。
スリーパーはともかく、ペリッパーがここまで増えている理由はよくわかりませんが、この二匹はこのパーティにとって脅威でした。
前述の、でんきやこおりに加えてスリーパー・ペリッパーもこのパーティで初手に出されると詰みやすい候補の一角となっています。
例えばスリーパーは初手のゴルバットで処理が不可能で、引くしかないのですが技によってはこちらの後続がどちらも苦手とする可能性があり、どう立ち回ろうが不利になります。
ペリッパーに対してはゴルバットは互角、ラプラスはやや有利なのですが、如何せんホルードにあてられると全く機能しません。
こういったことで勝ちを逃した試合もありました。
この様に特定のタイプではなく特定のポケモンが初手に来ると押し切られやすいパターンもあります。
これは改良が難しいポイントです。
改良の悩み:草を入れると飛行に弱い
では改良点を考えていきます。
今回はコンセプト上の浮上したポケモンがホルード→ゴルバットというコンビで構成していますので、一旦ラプラスを抜く構図になります。
まず要点のおさらいです。
改良したい弱点
- でんき・こおりタイプへの処理
- スリーパーへの処理
- ペリッパーへの処理
他にもあるかもしれませんが大枠はこんな感じです。
もし通常リーグだとガラルマッギョやトリデプスにも対処しなければいけなかったかもしれませんね。
で、対策を考えるわけですが。
でんきに強い=くさ・じめん・ドラゴン
こおりに強い=みず・かくとう・いわ・はがね
と並べていきます。
このでんきと氷に弱いという状況は、大概がどちらかを意識すればどちらかの弱点になり得ます。
たとえばでんき意識でじめんを入れると氷に弱くなってしまう様に。
これを考えると、なんとかまともに機能しそうなのはかくとうとはがね位だという事が推察できます。
かくとう・はがね…ルカリオ?
いやいや。
スリーパーとペリッパーにも強いのではがね枠を採用したくなるのですが、ここでさらに問題が発生します。
でんき枠には原種のマッギョが採用されている事があり、そのどろばくだんに苦戦してしまうはがねタイプは結構前線に出しづらいのです。
ここまでくるとおわかりでしょう。
このパーティはコンセプト的に厳しい
環境の頻出ポケモンがどれかにもよるのですが、この環境マッギョ・スリーパー・ペリッパー・ユキメノコが多くみられる環境です。
すなわち、このパーティはゴルバットとホルードを採用している時点でほぼ負けが確定しているという事に気が付くことができました。
本来は実戦投入前に気が付くべきですが。
こうしてパーティ全体の1体を変えれば済む話なのか、そもそも基軸にした2体があっていないのかを見極めて次につなげることが大切です。
ホルードとゴルバットの二体は、環境コンセプト上今回は買いたいという形になってしまいました。
もちろんオーロットなどのゴースト系が異常に流行っていればこれらもありなのですが、今回は時期的にちょっと厳しいなという感じでしたね。
皆さんも負けが続いた時はこの様にコンセプトの時点からの見直しをしてみてください。
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