今回は役割が似ていると思われる。
でも実は全く違うラプラスとジュゴンの違いについて笹ッと解説していきます。
この2匹のポケモンは初代から登場している事もあり、カントーカップでも引っ張りだこ、ついでにタイプが同じなため出場できる特殊リーグも同じと、似たような時期に見かける機会が多いです。
今のうちにしっかりと役割の違いを把握して、新しい戦略を立ててみてくださいね。
タイプとSCP
ラプラスとジュゴンは同じ様な枠として見られがちです。
まずタイプがみずとこおりで全く同じである事。
次にやや耐久寄りのポケモンである事です。
SCPはジュゴンの方が上で、攻撃力はラプラスの方が少し上。
耐久は防御型とHP型の様な別れ方になっている為、対戦する相手により有利不利が変わります。
ジュゴン側は後述するこごえるかぜの性能により、見た目以上の超硬質化ポケモンとして猛威を振るいます。
ラプラスを扱う利点としては、既にシャドウラプラスが実装済みで、環境によりどちらを採用するかを考えられるところにあります。
ラプラスとジュゴンの技
ラプラスとジュゴンは先に紹介した様に基本スペックが似ており、技の違いによって差別化を受けています。
技1はどちらもこおりのつぶてが第一候補ですが、稀にみずでっぽうラプラスというのが存在し、こおり対決やほのお意識でみず枠として使われる事があります。
差が大きいのは技2です。
技名 | 威力 | Eチャージ量(その他) | E消費量 | タイプ | 使い手 |
なみのり | 78 | ー | 40 | みず | ラプラス |
こごえるかぜ | 72 | 自身の攻撃力を 1段階DOWN | 45 | こおり | ジュゴン |
れいとうビーム | 90 | ー | 55 | こおり | ラプラス |
みずのはどう | 108 | ー | 60 | みず | ジュゴン |
ロケットずつき | 130 | 自身の防御力を 1段階UP | 75 | ノーマル | ラプラス |
ふぶき | 168 | ー | 75 | こおり | 両方 |
現実的な採用技から抜粋しています。
ラプラスは水の高威力技のなみのり、中型のこおり技であるれいとうビーム、そしてタイプ対決で通りやすいノーマル技のロケットずつきを持っておりそれぞれが優秀な性能です。
ロケットずつきとれいとうビームが選べる点が最大の強みで、その恩恵を強く受けているポケモンです。
方やジュゴンはこおりの最強技であるこごえるかぜを所持しています。
発動速度よし、効果よしという最強技です。
しかし、もう一つの技の選択肢が実質みずのはどうのみで、なみのりと比べるとその性能差は歴然です。
この汎用性の高さでラプラスを取るか、こおりの強みをジュゴンで最大限に取るかでどちらを採用するかが変わってきます。
ちなみにみずのはどう以外のみず技は無いと思われているジュゴンですが、実はレガシー技であくアジェットを持っています。
アクアジェットは発動エネルギーこそ45でみずのはどうより速いものの、ダメージ効率で遥かに水のはどうに劣っており実は良い処がありません。
そんなわけで仕方なくみずのはどう型が使われています。
当然ですがなみのりがあれば一気にラプラスクラスのメジャーポケモンになるでしょう。
また、シャドウジュゴンが実装された場合に第二技の採用候補がおんがえしになります。
これはジュゴンにとってかなりの強化になりますね。
ラプラスとジュゴン役割の違い
ラプラスとジュゴンには明確に役割の違いがあります、それが準みず枠か、こおり枠かという事です。
技1が同じこおりのつぶてが候補になる為、どちらもこおり枠として扱ってしまいがちですがラプラスは軽いゲージ技がなみのりとなる為役割としてはみずの比重も多くなってきます。
例えばどちらもチルタリスに対しては絶対的な優位性を誇りますが、ラプラスもジュゴンもゲージ技を1回以上打たねばなりません。
心理的にはラプラスのなみのりはみずタイプなのでドラゴンであるチルタリスには撃ちたくないですが、こおりのつぶてだけではギリギリ落としきれない為仕方のない処です。
基本はなみのりがベターですが、ロケットずつきでも大丈夫そうなので、状況に応じて使い分けていきましょう。
また、ラプラスの利点としてはアローラガラガラの様なほのおタイプを通常のこおりと違い相手にできることです。
これができるこおりポケモンはなかなか居ませんので、それ自体が凄まじく頼もしい存在です。
ユキメノコに対してもなみのりは等倍になりますし、ロケットずつきとの出しわけも相まって氷に強いこおりとも言えます。
一方でヤルキモノなどに対してやや強くなるのがジュゴンです。
こごえるかぜを持っている為、追ってきたヤルキモノやタチフサグマではラプラスと同じ様な処理が難しく、ラプラス突破時よりも技を一回多く消費させられた上に、相手の攻撃力もダウンして後続につなげることができます。
ドラゴンやひこうに強いことは勿論なのですが、弱点となるかくとうに対しても後続につなげられるだけのアドバンテージが取れる為、例えばかくとう技に強いポケモンの裏にジュゴンを潜ませておけば、不利な状況を作られたとしてもパーティ崩壊する危険性がグッと下がります。
ジュゴンやポリゴン2、またはキングドラの様なデバフ込みのクッションタイプのポケモンはこの様な動きができる為一部愛好家の間では重宝されているというわけです。
また、一部の等倍ポケモンでデスカーンなどに対してはジュゴンの方が強いという事が多いです。
これはこごえるかぜの性能に依存している部分が多く、そういった観点からも明確な追いを考えた時に対処が難しいジュゴンのクッション性能は高いと言えるでしょう。
同じではない
ここまでの紹介で、ステータス面は似ているが役割は全く違うという事はお判りいただけたでしょうか。
例えば環境に草が多いのであればジュゴンを採用する方が有効ですし、逆にほのおが多いのであればその枠にはラプラスを採用する方が有利です。
明確な有利不利が少ないのに両方出場できるルールであれば、クッションでジュゴンを採用した方が面白い展開が期待できるかもしれません。
弱点の多いこおりタイプをみずで補う形でいる両ポケモンですが期待される役割は全く異なってくるので状況によって採用を変えていくと良いでしょう。
ちなみにこおりのつぶては両方ともレガシー。
ジュゴンは主要技のこごえるかぜまでレガシーという中々高コストなポケモンでもあります。
作る際は特に慎重に個体を選びましょう。
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